第1話:何でインターフェースにこだわるの?
初回はチェックボックスのお話です。「チェックボックスって何?」って人もいるかもしれないので画像を載せました。名前は知らなくとも使ったことはあると思います。これは「区別する設定」にした状態です。

今はこんなマークですけど、Windows 3.1当時は違いました。画面キャプチャのためだけにWindows 3.1をインストールするのも面倒なので、記憶を頼りにして上の画像を加工してみました。こちらも同様に「区別する設定」にした状態です。

Windows 3.1全盛期、バイト先の社員にこう言われたことがあります。「これを設定しても逆になっちゃうんだけどバグだよねぇ」。もう、わかりますよね。その社員は、Windows 3.1当時の「×」マークの意味を逆に解釈してしまったんです。まさかバイト先の社員に向かって「バグってるのはあんたの頭じゃぁ!」とは言えないので、心の中でのみ言いました。
正しいかどうか知りませんが、Windows 95以降チェックボックスのデザインを変えた理由が想像つきます。多分Microsoftは、「〆」マークのノリでデザインしたのでしょうけど、日本人の多くは「×」印を「否定」と解釈します。Windows 95以降「×」印がウィンドウを閉じるマークに使われたことを考えると、レドモンドでも「×」印は否定的な意味で使われるようです。
今では、マークの意味を逆に考えてしまう人はかなり減っているでしょう。たった数ドット×数ドットの画像の変更で、ずいぶん変わるものです。このことは、たとえ小さなインターフェースの変更であっても、改善することによってソフトの使いやすさが大幅にアップするという実例です。
あなたが購入したソフトウェアの品質を考えるとき、機能や価格と同じくらい「使いやすさ」も重要な要素ですよね。インターフェースは、その「使いやすさ」に直結します。そして、使いやすいソフトウェアと使いにくいソフトウェアのインターフェースの差は、ちっぽけなものであることが多いのです。
次回は、ユーザーを正しくナビゲートする方法について考えたいと思います。 → 第2話へ

