中国手打拉麺 馬賊(日暮里)
麺類全般を扱うお店にもかかわらず、お客さんの半数以上は坦々麺を注文するほど、坦々麺が有名なお店です。麺生地を伸ばしては折り曲げ、伸ばしては折り曲げを繰り返す手打ち麺が特徴で、実際に作っているところを見ることもできます。機械や刃物を使わずに麺を作るのを見るのは初めてでしたので、結構楽しめました。「拉」という文字は「伸ばす」という意味らしいので、この製法が正しい「拉麺」なのかもしれません。麺の太さのバラつきはご愛嬌ということで……。時折「バンッ!バンッ!」と麺を打つ音も聞こえます。
麺がニョルンニョルンと伸びてゆくさまを見ていると、永遠に伸ばせそうな気がしてきます。理論的には、伸ばし→折りを10回繰り返せば1,000本(210
= 1,024)、20回で100万本(220 = 1,048,576)、30回で10億本(230
= 1,073,741,824)の麺を作ることができるはずですが、これはさすがに机上の空論なのでしょうね。
一般的な坦々麺のスタイルから、濃厚なゴマのコクと汗ダクになる辛さを想像していましたが、実際に食してみるとかなりアッサリした味でした。辛味が少ないのでダシの味も感じることができ、「これが人気のもとなのだろうな」と思うものの、「何か物足りない……」という印象を受けてしまいます。麺も柔らかすぎて、まるで伸びたかのような食感で、私の好みではありませんでした。

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